2008年07月25日
迷い子
迷い子スズメを近所の10羽が「子育て」:福岡
巣から落ち、福岡市中央区の住宅で育てられている子スズメの元に、縁もゆかりもない10羽のスズメたちが餌を運んでいる。人間社会なら、我が子に対してさえ育児放棄や虐待が相次ぐご時世。街なかの人情話ならぬ「鳥情話」に、保護した人たちも驚いている。
「チッ、チチッ」。子スズメの鳴き声が住宅街に響く。同区今川2丁目の中島美代子さん(56)方。玄関の軒先につるした鳥かごの中で、黄色のくちばしの子スズメが羽をふるわせた。そこへサッと黒い影。大人のスズメが入れ代わり立ち代わり、鳥かごにしがみついては中の子スズメに昆虫を与えた。
子スズメは6日夜、約7.5キロ離れた同市西区生松台の路上でうずくまっていた。巣から落ちたとみられる。中島さんのめいの清水説子さん(37)と清水さんの長女里紗さん(9)が見つけ、巣を探したが分からなかった。翌朝、捨て犬や迷い鳥などを育てたことがある中島さんのところへ持ち込んだ。
ところが、その日の午後には近所のスズメの「子育て」が始まった。中島さん方は市の中心部に近く、ヤフードームもすぐそばだ。みんなは「せちがらいと思っていた街なかで、こんな出来事があるなんて」と驚く。
市動物園によると、鳥の種類によっては、保護されたヒナの元へ親や兄弟が餌を運ぶことがある。ただ、スズメの行動範囲は半径数百メートル。今回、親や兄弟である可能性はほとんどないという。「鳴き声を聞いて我が子や兄弟と勘違いした可能性がある」と話す。
止まり木にすら立てなかった子スズメもすっかり元気になった。巣立ちの練習をさせて、自然にかえす予定だ。
元気になって自然に帰ってもらいたいですよね。
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Posted by ニコニコ麻呂
at 09:16
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