ベストは141:美しきチャレンジャーは95歳と90歳
日本ボウリング場協会の07年度長寿ボウラー番付の女性編で、川崎市多摩区の鯉渕信子さん(95)が全国1位になった。横浜市鶴見区には今も平均スコア140以上を出す鈴木純子さん(90)がいる。2人の共通点は好奇心と負けん気、それに、一日を大切にすることだ。
レーンの前に立った鯉渕さんは集中力を高めてから4歩の助走。手を離れたボールはスライス気味にピンに向かった。ストライクなら手をたたき、コーチの斉藤郁弘プロとハイタッチ。外れると、ガクッとひざをつき悔しがった。
この日は3ゲームを投げ、スコアは87、82、91。斉藤プロは「最後にベストスコアを出すのはすごい」と感心した。
高齢者施設に住む鯉渕さんは多摩区内のボウリング場のメンバー。90歳で無料講習会に参加し、始めた。ボールは6ポンド、アベレージは85、141がベストスコアだ。100点取った夜は興奮して眠れないという。
「水泳もそうだけど、始めるときはいつも無料で試すの」と笑う。元々木登り好きでおてんばだった。今も水泳、ピアノ、俳句と多趣味だ。「先日、70代の長男にマラソン大会に一緒に出ようと持ちかけたら、転んだら危ないと怒られました」と舌を出した。
横浜市都筑区のボウリング場に通う鈴木さんは2年を費やし、助走を2歩に改造したばかり。今の課題はボールが曲がり過ぎることだ。
指導する五十嵐和夫さん(60)は「170は出ます。この年の女性で12ポンドを使うのは驚異的」。50代半ばでボウリングと出会い、息子と一緒に練習した。年下の仲間がよくしてくれるのが続けられた一番の理由だ。
通っていた横浜市西区のボウリング場が今年初めに閉鎖され、バスと地下鉄を乗り継いで今の場所に通う。週1回、4ゲームの試合と練習で100球は投げる。
ゴルフや舞踊をやり、お花では先生もやった。デジタルカメラで写真を撮り、プリントして仲間に季節のはがきを送る。ただ、文章は「変換キーを使うと文字を忘れる気がする」と手書きだ。
ここ数年ひざの痛みが再発している。でも、鈴木さんは「悪いところはないか、と病気を探すのはやめました。今日一日が良かったら、と思います」と話していた。
悪いことを探していると悪いことばかりが気になるし、良いことを探していると良いことばかり起るので、病気を探すのをやめるって大切なことだと思いますね。
皆さんの身近に美しきチャレンジャーはいますか?